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GCN海外ビジネス情報 Vol.4 台湾特集:選挙後の台湾はどう変化していくのか?

皆様、こんにちは! 「GCN 海外ビジネス情報」第4回目は、台湾のニュースをお届けします。

世界的な選挙イヤーと呼ばれる今年。日本でも注目された最初の選挙である台湾の総統選挙が1月13日に投票が行われました。選挙の結果は、 事前の予想通りに与党・民進党の頼清徳氏が550万票を超える票を獲得し当選しました。 今後の台湾は、中国に対して強硬的な姿勢をとる与党・民進党の頼候補が勝利を収めたことで、中国との緊張関係が続くことになることが予想されます。

今後も世界的に台湾有事のリスクが強く意識されていくことでしょう。 また、同氏は親米のスタンスを持っているため、近年、台湾が重視してきた米国との連帯はさらに強いものになるでしょう。経済的にも米国との協調路線は変わらず継続されることが予想されます。
新しい総統のもと親米反中のスタンスが継続されると予想されますが、11月の米国の大統領選挙の結果によっては、難しいかじ取りが求められるかもしれません。

また今回の選挙で注目すべき点として、第三勢力の台湾民衆党の柯文哲氏の躍進があります。柯氏は若者や与党・民進党の国内政治に批判的な人々から支持を集め、予想よりも存在感を示しました。民進党の頼清徳氏558万6019票、国民党の侯友宜氏467万1021票に対し、民衆党の柯文哲氏 369万466票で、第三勢力としてかなりの得票だと思います。
同時に実施された立法委員選挙では与党民進党が議席を減らし、国民党が第一党となりました。その中で柯氏が率いる民衆党も議席を8に増やし、立法委員での存在感も増してきております。過半を握れなかった与党民進党は、民衆党へ協力を仰ぐ形となることが予想され、今後民衆党がキャスティングボートを握る可能性が出てきております。 柯氏は「アメリカとも中国とも関係をもつ」方針で、40歳未満の若年層は4割超が柯氏を支持したほか、高学歴・高所得者層からも票を集めました。台湾政治の今後の大きなうねりとなっていくのか、注目していきたいと思います。

他国に先駆け一早く総統選が終わり、期待・不安が入り混じる中、今後の台湾について専門家や各所から出ている分析、見解を見ていきたいと思います。

専門家が予測する2024年(総選挙後)の台湾経済と各国の影響 PICK UP
総統選挙で頼氏勝利 台湾情勢の行方は(NHK)
台湾で13日に行われた総統選挙は与党・民進党の頼清徳氏が勝利し、中国が警戒する民進党政権が継続することに。
一方、議会の選挙で、民進党は単独での過半数を失い、頼氏は厳しい政権運営を迫られることになりそうです。また11月に大統領選挙を控える中、アメリカが中国との関係をどう安定させるかが、台湾情勢の大きな焦点となりそうです。

総統選後の台湾経済展望 ― 頼氏勝利により現行路線継続だが、経済リスクは高まる   ―(日本総研)頼清徳氏が新総統に選出されたことで、米国との経済協調を強化する方針は継続される見通しであり、台湾経済へのさらなるプラス効果が期待されます。
ただし、①政策運営の手詰まり、②中国からの牽制強化、③トランプ氏再選などが、上述のプラス効果を損なうリスクに注意する必要があります。総統選と同時に実施された議会選挙で与党は過半数割れ。また中国は選挙結果に対して否定的なコメントを発しており、経済制裁などを強める可能性が高い。さらに、米大統領選挙ではトランプ氏が優勢との見方が多く、同氏が再選される場合、米国との経済関係が希薄化する恐れがあります。これらのリスクが顕在化すれば、台湾の経済成長を大きく阻害すると考えられます。

台湾「頼清徳」新政権を左右する「第三勢力」柯文哲の強みと弱み(Foresight) 
与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が三つ巴の選挙戦を制した台湾総統選の結果は概ね下馬評通りだったと言えるが、3位となった台湾民衆党の柯文哲氏が予想よりも存在感を示したことは注目に値します。立法院では与党・民進党が過半数割れした一方、民衆党は8議席を獲得しキャスティングボートを握った。40歳未満の若年層は4割超が柯氏を支持したほか、高学歴・高所得者層からも票を集め、第三勢力としての立ち位置を固めました。早くも2028年の次期総統選を窺う柯氏の今後の行方は?

台湾の「現状維持」は不変も、両岸関係は緊張高まる懸念(みずほリサーチ&テクノロジーズ)
台湾世論の多数が「現状維持」を望むだけでなく、台湾の貿易における対中依存度は依然として高く、対中関係の悪化は経済に無視できない影響を及ぼすとみられる。現在の蔡英文政権も、中国へ進出した企業へ台湾回帰投資を促すなど対中依存度の低下を目指しつつ、基本的には台湾の「現状維持」を支持してきました。頼氏も、総統就任後も公約どおりに台湾の「現状維持」を続けると予想するが「台湾独立」が持論だっただけに中国に対し強硬な態度を見せる場面もでてくるであろうが、蔡氏の路線を基本的には継承すると考えられる。

「親米vs親中」だけでない台湾選挙―‘大胆な改革者’に率いられる第三勢力とは(Yahoo News)
台湾では独立を掲げる民主党、対中融和を打ち出す国民党の二大政党の構図が定着してきましたが
、今回の選挙では「アメリカとも中国とも関係をもつ」方針の第三政党、民衆党が台風の目になっています。
その獲得議席数次第では、民衆党がキングメーカーになる可能性も指摘されています。

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(1)コンサルタント Y・M
台湾での7年のビジネス、在住経験。 製造業(機械、電機、化学等)のパートナー探しや販売先探し、その他 B2C(化粧品など)の支援経験があり、特に製造業に強みを持つ。2019年に台湾で独立し、台湾の調査や台湾進出の支援を行っている。 台湾在住/中国語・英語:上級レベル
(2)コンサルタント M・K
コンサルティング会社、広告代理店と事業会社にて案件獲得から戦略立案、実行まで一貫して経験。 コスメ関連の日系企業の台湾進出支援、台湾での消費者調査、市場調査など実施。特に調査分析から行える、マーケティングが強味。日本在住/台湾出身で日本語上級レベル
(3)コンサルタント S・F

通関代行や船便や商品知識のノウハウや食品関連の許認可などに強みを持つ。OEM 生産による輸入・販売の営業、商品仕入れアレンジも支援。海外出張、展示会の動向なども可能。日本在住
(4)コンサルタント Y・T

現在、日系大手広告代理店の台湾支社で系クライアント向けのマーケティング等業務に従事している。会計コンサルティングの経験を持つ。
台湾在住/英語:上級レベル
2024年2月14日発行

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